アメリカでRSウイルスにかかったら

冬に近づいてくると「Fluシーズンが来たよ!他の感染症にも注意!」と子供の学校からお知らせが来ます。


子どもの学校では、10月末からRSV(RSウイルス)が流行っていて、咳をしている子供が多数いるとのことで注意はしていたものの、しっかりうちの子も流行りに乗ってしまいました。


一度目は2歳のとき。二度目は今年の秋。どちらも10月末~11月にかけての出来事でした。


今回はRSウイルスになってから快方に向かうまでの経過とどのように病院にかかったかの記録です。

目次

2歳で罹患したとき

RSウイルスRespiratory syncytial virus(RSV)は2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するとされています。

上の子は2歳のときには既にデイケアに通っており、そこでRSVをもらってきたようです。

とにかくものすごい高熱。39℃超えが4日間続き、見ていてかわいそうでした。

最初の子どもだったということもあり、RSVに関する知識がなく、「ついにコロナにかかってしまった…」と恐怖でいっぱいだったことを憶えています。

まずはかかりつけの小児科で診てもらい、「RSVにかかっているね」と診断されました。

熱や咳で寝付けないようなら「TYLENOL」を飲ませるよう指示されました。


↑このようなブドウ味のシロップです。付属の注射器で指定の用量を測り、口に入れます。

甘いので子どもでもちゃんと飲んでくれます。うちの子は治ってからも「ブドウのシロップが飲みたい」と言っていました…。

タイレノールを飲ませながらなんとか寝かせていましたが、それでもなかなか解熱せず、咳もどんどん酷くなる一方だったので再度病院へ。

かかりつけ医は当日空きがなくurgent careに駆け込みました。

特に電話の通訳を付けてもらわなかったので、症状や熱の経過などを紙に記入して持って行きました。

↑こんな感じです。

そもそもアメリカでは温度の表記が摂氏と華氏で違うので、あらかじめ調べて書いていきました。家の体温計は日本のものだったのでこういう時にちょっと面倒。

咳が酷かったこともあり、肺のレントゲンを撮ってもらうことになりました。


呼吸器の症状が酷く、ネブライザー(吸入器)をCVSで買うように指示され、吸入器にドロップするための薬を処方してもらいました。


完治するまでに1週間かかりました。

熱がなかなか下がらなかったため2回病院にかかったのですが、かかりつけ医が空いていない場合、「Pediatric Urgent Care」と検索すると小児科のドクターのいるUrgent careを探すことができます。(子供は小児科医に診てもらうことが鉄則です)


歳を重ねてもRSウイルスにかかると酷かった

何度かかかるとどんどん症状は軽くなっていくと言われていましたが、うちの子の場合は2度目も症状がシビア。


初日は37度後半の熱でしたが、深夜から39℃超えの熱。加えて喉が痛そうな乾いた咳。

朝になってUrgent careに連れていきました。

「Nasal swab(鼻腔ぬぐい)検査をするよ」とドクターに言われ、看護師が登場。棒を鼻から突っ込んで鼻腔をぬぐい検体を採りました。


検査結果は半日~出るとのことでした。

結果はスマホにメール通知され、うちの子は「RSV Positive」にチェックが入っていました。

あまりに熱が高いようだったらタイレノールを飲ませるように指示をされました。(アメリカではとりあえず熱が出たらタイレノールと言われるんだな、と気付く)


3日目、4日目に高熱が出ており、鼻水、鼻づまりの症状。鼻をかんでも出てこないので、鼻水吸引器で鼻水を吸いつつ、タイレノールを服用させて過ごしていました。5日目にようやく薬なしで37度台に落ち着きました。


止まらない咳に関して、ドクターに「2歳のときにRSVに罹患した際にはネブライザーを処方してもらったが今回はどうか?」と聞きましたが、「肺や呼吸音に異常がないので必要はない。咳が酷いのならはちみつとお湯を1:1で割ったものを飲ませると良い」と言われました。

以前に咳をしていたときに買っていたCough Syrupがあったので夜寝る前に飲ませ、日中ははちみつお湯割りをスプーンで少しずつ飲ませました。(一時的におさまるものの、治りはしませんでした)

↑夜寝る前に飲ませるタイプのCough Syrupを。

このZarbee’sのハチさんのシロップはBaby向けとかもあるので、アメリカに来てからちょこちょこお世話になっていました。

発熱により食欲も落ちており、かなり体力がなくなっていましたが、おかゆやうどんなど食べやすいものを食べつつ、6日目には完全に解熱しました。

咳は引き続き残っていましたが、「そろそろ治りそうだな」というようなガラガラした咳に変わってきていました。


学校は熱が下がってから24時間以上、咳などの症状が治まってから登校できることになっていたので、1週間丸々お休みすることになりました。

そして0歳児にうつった

わたしが一番恐れていたことが起こりました。

9か月の下の子にうつってしまったのです。

メー

めっちゃ隔離してたのに…

RSVは大人にとってはふつうの風邪ですが、0歳児(特に生後半年未満の子)は重症化しやすく、場合によっては入院になる可能性があるのです。

それだけは避けたかったので、部屋を分けて夫が上の子担当、私が下の子担当として過ごし、他の子に接するときは着替えまでして徹底しましたが…努力むなしくしっかりうつってしまいました。


発熱当日、かかりつけ医はお昼までの営業だったため、またまたUrgent careへ。

幸い、下の子は病院到着時には熱が下がり、症状も鼻水とくしゃみだけで入院は免れました。

0歳ベビーもUrgent careにかかった

Urgent careの予約はネットからできます。

予約時に「上の子ががRSVにかかっていた」旨、メモ欄に記載しておきました。(英語に自信のない方は重要!)

問診時にとてもスムーズでした!


予約時間の15分前にチェックインするように指示があり、受付で患者の名前、症状を伝えて区画分けされたエリアで待機します。

ナースアシスタントに呼ばれ、個室に入って熱を測り、酸素濃度や血圧、脈を取ります。幼児は指につけて計測していましたが、乳児は足の親指でした!


ドクターが登場し、耳や口の中をチェック、聴診器で呼吸の音を聴きます。

結果、「URIだね!」とのこと。

メー

?????

URIとは、急性上気道炎 upper respiratory infectionのこと。

私がポカンとしていたので、URIについて書かれた紙と対処法の書いた紙を印刷して帰り際に渡してくれました。


「RSの検査はしないのか」と聞いたところ、「It’s up to you.(まかせるよ)」とのことだったので、念のためしておいてもらいました。

結果は半日~で出るので電話で知らせますと言われました。(4時間後に連絡があり、陽性だった)


鼻水とくしゃみがすごくて、そこら中を鼻水とよだれを落として回るので拭き掃除が大変でしたが、それぐらいの症状で済んで良かったなと思っています。

0歳児は上の子と同じように「はちみつと水を割ったもの」を飲ませられないので、特に薬でケアすることはなく日にち薬で治るのを待つしかなかったです。


まとめ:かかりつけ医以外の病院をリストアップしておこう

どんな風邪でもアメリカにいる限り、病院にかかるまでが非常に大変です。

日本のようにすぐに診てもらえません。

小さなお子さんがいる方は近所のUrgent careやERをリストアップしておきましょう。

かかりつけ医に診てもらえるのが一番良いのですが、そうもいかないのがアメリカ。

駐在員の方は保険との兼ね合いもあると思いますので、保険の効く病院を数か所見つけておくと安心です。

実際、上の子が行ったUrgent careに下の子も連れて行こうと思ったら、その日は予約がいっぱいで、空いているかつ保険の効く小児科医のいる病院を見つけるのに時間がかかってしまったからです。


病気以外でも骨折、遊具から落下して歯が折れた…などでERに行った友人の子供もいました。

怪我で病院にかかる可能性もありますので、これから駐在される方、新しくアメリカに来られた方は病院は数か所チェックしておいてくださいね!

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