駐在妻に免許と車は必要か?2つの州に住んで思うこと。

こんにちは!アメリカでの運転も早4年目、現役駐在妻のメーです。

日本では車を1台持っていたのですが、渡米するにあたり、車は人に譲ることを決断しました。(売れるような年数ではなかったので、大切に乗ってくださる方にお譲りしました)

その後、アメリカでの車の購入について夫と相談。

メー

アメリカといえば車社会。

でも本当にひとり1台必要?

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目次

私は東京生まれ東京育ちではないので、なんとなく「18歳になれば免許を取るもの」だと思って生活していました。


そして合法で免許が取得できるようになる18歳から教習所に通い、免許を取得。

その後も普段からちょこちょこ車の運転をしていました。

子どもはいつ泣くか騒ぐか予想がつかない生き物。
公共交通機関で移動する勇気はなく、子連れ移動には荷物もたくさん載せられる車がラクでした。


アメリカに行ってからも、私専用の車は必要だ!と夫に伝えており、夫も同意見。

そもそも夫の車は社用車であり、自家用車として使うことは会社に禁止されていたのです。
それなのに会社から車購入にあたっての補助は出ない。


私が最初に住んでいたN州の某シティでは、「公共交通機関?何それ?」レベルでバスや電車を見かけない街でした。

電車はおろか、走っているバスを見かけることもあまりなく、バス停がどこにあるのかすらわかりませんでした。


普段の買い物や子供の送迎に車は必須。

Uberもチャイルドシートを持ち込まないと子供と一緒に乗れません

夫は出張で家を数日あけることもあったので、不在時に子供が病院に行く必要があったら…など緊急時のことを考えると、車を購入しないという選択肢はありませんでした。

  • 治安の良し悪しに関係なく、そもそも外を歩いている人が少ない

  • スーパーで売っているものが全てコストコレベルに大きく、歩いて持ち帰ることが不可能

  • 天気によっては外を歩けない

  • 大都市などを除き、公共交通機関が発達していないから

  • 私はN州では比較的治安のよい地域に住んでいました。

    にも関わらず、あまりテクテクと歩道を歩いている人がいない印象でした。

    子供は絶対にスクールバスor親の送迎。

    交通量の多い時間帯は車の危険もありますし、夕方~夜にかけての暗い時間に外を歩くなんてもってのほかでした。



    忘れてはいけないのが、ここはアメリカ

    いくら治安の良い場所だとしても、無防備にひとり(もしくは子連れ)で歩くことはちょっと身構える。



    加えて天気(気候)の問題。

    私が最初に住んでいた地域では、夏は40度を超え、冬はマイナス10度を下回る寒さ。

    足が埋もれるぐらいの雪の中、子どもをソリに乗せて歩いてソリを引いて送迎なんてことは絶対にできませんし、かといって冬の間は子どもと冬眠するわけにはいきません。


    当時1歳半、お外の公園で遊びたい盛りの子どももいましたし、とてもじゃないけど車なしでは生活が成り立たないのではないかと思ったのです。

    以前住んでいた田舎町では、駐在員の妻たちは必ずと言って良いほど自分専用の車を持っていました。

    その後引っ越してきたベイエリアでは車を持たない方、免許を取らない方をちらほら目にすることになるのです。


    車を持たない理由としては…

  • 徒歩で行ける距離にスーパーがある

  • 子供を徒歩圏内のデイケアやキンダーに通わせ、徒歩で送り迎えをしている

  • 旦那さんが送迎から買い物まで全て運転してくれる

  • 日本でも免許を持っていない
  • でした。


    ベイエリアは前に住んでいた街よりもかなり都会でした。

    人口が比べ物にならないこともあり、学校はたくさんあり選択肢も広い。
    徒歩で通える場所の選択肢が多い。

    スーパーの数やショッピングモールの数も多く、バスや電車がバンバン走っているので移動しやすいのです。(時間通りには来ませんが)


    さらに日本人人口もとても多く、ご近所に日本人ファミリーが数十世帯…。

    以前住んでいた田舎街ではコロナ禍で駐在員たちが帰国を命じられたこともあり、近所に住む日本人家族は数えられるほどしかおらず、日本人の友達の家に行く場合は車が必要でした。

    日本人コミュニティの広さなども大きな差ではないでしょうか。


    「ペーパードライバーだ」という方や、「日本でも免許を取ったことがない」という奥様方は、ベイエリアに住んでいる限りこれから先も運転することがないだろう、と仰っていました。



    言うなれば東京23区のようなイメージの場所では、車が不要なぐらい便利なのです。




    ただ、やはり私は日本と同じような感覚でアメリカで公共交通機関を使うことは危険なのではないかと考えており、オススメはできない(むしろやめてと言いたい)ことだと思っています。

    とんでもないシカゴの田舎に赴任した私の友人はペーパードライバーでしたが、現地で免許を取り、本帰国するまでにはバリバリ運転するようになったそうです。


    以前住んでいた街の友人も、ペーパーでしたが高速道路以外は運転できるようになりましたし、車庫入れもお手のもの。


    人間、必要に駆られると苦手なことでもできるようになるものですね。

    車不要派の奥様は「夫が在宅勤務、長期の出張がない、フレキシブルに動ける」といった方でした。

    実際に旦那さんが在宅ワーク前に子どもたちの学校の送り迎えをし→就業→お迎えに行き、帰宅後に日本とオンラインで打合せなど。

    自分の裁量で働けたり上司が理解のある人だったりする方の奥様はわざわざアメリカで免許を取っていませんでした。


    買い物は土日にまとめてしていたり、徒歩で行けるスーパーで必要なものだけを購入したり、ネットスーパーで宅配してもらったりできるので問題ないそうです。


    ネットスーパーは午前中に注文しておいたら(空きがあれば)その日中に配達してくれますし、重たいものを玄関前まで運んでくれるので、配送料はかかりますがとってもオススメです!


    免許や車について色々なことを書きましたが、自家用車を持つか持たないか、アメリカで免許を取るか取らないかはその人自身が決めること。


    「なんでパクチー嫌いなの?」ぐらいの感覚で「何で免許取らないの?」「なんで運転しないの?」と聞くのは駐妻界隈ではメンハラ(免許ハラスメント)になる恐れが(;’∀’)。


    これら車の免許問題は大変センシティブな話題で、駐在妻同士の話題の中でも言わなくて良いことランキング上位。

    メー

    会話の流れから迂闊に言ってしまわないように注意したいところです★

    もし、免許を持たない奥様の旦那様が読んでおられたら…

    「妻に運転の強要をしない」ことをお願いしたいと思います。

    本当に運転に向いていない人もいると思うのです。

    私の母も免許を持っていながら長年身分証替わりにしか使っておらず、数十年前に1度、母の実家近くの田舎道を運転したときには「低速すぎて警察に事情聴取をされる」という事態になりました。
    それから母は一度も運転をしていません。


    ペーパードライバーだった人がアメリカに来ていきなり車に乗ることは土台無理な話。
    交通ルールも違います。

    今までやって来なかったことを「明日からやれ」と言われてもかなり厳しい。
    それなりの準備期間が必要。

    無理に車の運転をすすめて外国で事故に巻き込まれてしまうほうが大ダメージではないでしょうか。(私は違反で捕まりました)


    どうしても妻に免許を取って運転してほしいと思っている旦那様は、練習にみっちり付き合ってください。

    免許を取得したあとも、しばらくは助手席に乗ってあげてほしい。
    奥様には渡米前に日本で初心者講習を受けるよう伝えてほしい。



    ただただ「お前も車に乗れないと仕事にならねぇわ。車の保険が安くならないわ」と言うのではなく、車の運転は命に関わることですので、慣れるまで見守ってあげてほしいと思うのです。

    (えらそうにすみません)


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