海外在住新米ママが頭を悩ますのが「離乳食について」。
日本とアメリカでは始める時期や食べるものに違いがあり、どちらに合わせるのか頭を抱える方も多いのではないでしょうか。
第一子のときは日本、第二子のときはアメリカで離乳食を開始した私の経験談をご紹介したいと思います。
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離乳食の開始時期
上の子の時は生後5か月から始めた離乳食。
下の子はなんとなく面倒…という気持ちが勝ってしまい、開始したのは5か月と20日は経ってしまっていたと思います。
アメリカでの離乳食開始時期は生後4か月頃からとされています。
下の子を連れて初めて小児科にかかったのが渡米してすぐでした。
既に生後4か月だった我が子の問診で、「離乳食はもう始めている?」とドクター。
まだ始める気がなかった私は「生後4か月だから始めていない」と答えると、離乳食のすすめ方についての冊子をくださいました。
そこには開始時期が生後4~6か月頃とされており、日本よりも早く始めることができることにビックリしたことを憶えています。
かと言って4か月ピッタリに始める必要はないと思います。
ドクターによると、首がしっかりすわっており、食べるものに興味を示す時期になればそれが始めどきだと仰っていました。
離乳食の開始時期は個人の成長に合わせてドクターと相談しつつすすめると良いかと思います。
日本とアメリカ 離乳食の段階の違い
日本とアメリカの離乳食ステージの違いを表にしてみました。
日本での表記 | 月齢 | アメリカでの表記 | 月齢 |
ゴックン期 | 生後5~6か月頃 | Stage1 | 生後4~6か月頃 |
モグモグ期 | 生後7~8か月頃 | Stage2 | 生後6か月~8か月頃 |
カミカミ期 | 生後9~11か月頃 | Stage3 | 生後8か月~10か月頃 |
パクパク期 (離乳食完了期) | 生後12~18か月頃 | Stage4 | 生後10~12か月頃 |
日本の表記はとてもわかりやすく、ゴックン期→食べ物を口に入れて飲み込む時期、などイメージが沸きやすいですね。
一方アメリカはStageで表記されています。
Stage分けされているにも関わらず、基本的にはピューレ状のものです。
月齢が上がるにつれて水分量が少なくなっているようですね。
日本のカミカミ期に食べられるような、小さく切って柔らかく茹でた固形の野菜…なんてものもなく、全てドロドロになっているのが特徴です。
離乳食のパウチにもStageや月齢で表記されていますので、購入する際は確認してみてくださいね。
※追記
先日、スーパーでカミカミ期に適したベビーフードを発見しました!
アメリカではお馴染みのベビーブランド、Happy Babyからです。
カレーとパエリアです。
味付けは和風ではないですし、カレーにはターメリックなどのスパイスも入っているし、食べられるかなと思いましたが、1歳を過ぎた我が子は食べてくれました!
ただ、ベジタブルはたくさん入っているのですが、タンパク質が見当たらなかったので、お豆腐を追加して調整しています。
9か月頃~食べられると書いてありますが、具材が少し大きめなので小さくほぐして食べさせてあげると良いですね!
私も味見してみましたが、薄味の、でもちゃんとカレーでした(笑)
日本では10倍粥、アメリカではライスシリアルやオートミールから始める
日本で一番最初にあげる食事は「10倍粥」が一般的だと思います。
米:水が1:10、ブレンダーやすり鉢で丁寧にすりつぶし、それを最初はひとさじ。
慣れたら量を増やしていく。
第二子のときに、アメリカのドクターに推奨されたのが「ライスシリアル」でした。
名前の通りお米でできたシリアルで、母乳かFormula(ミルク)で溶かして与えます。
私が最初に使ったのはGarberのもの。
どこにでもあって手軽に手に入ります。
できればオーガニックのものを…と緑のパッケージのほうにしていました。
ライスシリアルに慣れてきたらオートミールを与えるように言われました。
「オートミールは経済的だし、簡単に作れるよ!鉄分やミネラル、ビタミンが入っているから栄養がすごく豊富なの!お粥?ダメダメ。たまにだったら良いけど、糖だけでしょう?栄養があるのはオートミールよ!」
と言われました。めちゃオートミール推すやん。
オートミールはGarberのものやホールフーズマーケットに売っていたものを使っていました。
但しこれらのシリアル類には、「シリアル〇gに対してミルクは〇ml」と言った明確な調理方法が書いてありません。
「お好きな固さに」といった感じなのです。
そのため、私はあまり深く考えず、我が子が食べやすそうな固さに緩めてから与えるようにしていました。(いちいち測らなくてよいので楽でした…)
と言うことで、第二子のときはお粥よりオートミールを与える割合の方が高かったように思います。
野菜や果物はパウチで。種類が豊富なのもアメリカの特徴
お粥やオートミールに慣れてきたら次は野菜です。
アメリカのスーパーには便利な離乳食がたくさん売られています。
特に野菜や果物。
第一子のときは野菜を柔らかく煮て、ブレンダーで細かくして、さらにそれをこして…。とめちゃくちゃ大変でした。
アメリカで売られているのがパウチタイプです。
野菜や果物がピューレ状になっているので、蓋を開けたらそのまま食器に注ぐだけ。
オーガニック、USDA認証マークのものがたくさん売られていますのでクオリティ的にも安心です。
とにかく種類が豊富なので、色々試してお気に入りを見つけてみるのも良いかもしれません。
よく買っていたのが「キャロット&ブロッコリー」
最初は嫌な顔をしていたけど食べてくれるようになりました。
にんじんの香りがすごいです!
なかなか日本では離乳食に使わないビーツ。
栄養満点です。
オリーブオイルも入っているので、油分を与える時期に便利。
マンゴーや西洋梨もあまり日本では見られない味。
ピーチにオーツ麦が入っています。
食物繊維が摂れますね。
スプーンに直接注いで食べさせることもできるので外出先でも食べさせやすいとのこと。
すごいな、食器を洗う手間すら省けます。
タンパク質を摂ることで鉄欠乏症貧血の予防
第一子の離乳食開始時(2019年)は赤身の肉や魚を摂るのは離乳食後期からを勧められていましたが、第二子のときには情報がアップデートされており、離乳食初期から与えるように言われました。
アメリカには6か月から食べることのできる牛肉のパウチが売っています。
日本では珍しいターキーのペーストも。
ニオイが…ちょっと大人の私でも「ウッ」とくるのです。
そんなものをベビーが好んで食べるはずもなく、ゴミ箱行きになったものもありました。
スイートポテトとチキンのミックスペーストは食べてくれましたが、離乳食後期に入ると食べなくなりました。
鉄分豊富な赤身の肉を摂るのが難しい場合は、オートミールシリアルが便利。
よく食べさせていた「Beech-Nut」のオートミールシリアルには鉄分やZINC(亜鉛)、ビタミンDが豊富に含まれていました。
加えて食物繊維も豊富なので、便秘気味なときにドクターに相談すると、「オートミールやさつまいもを与えてみて」と言われるほどでした。
他によく使ったものは、日本から買ってきてもらった鉄分入りのお魚パウダーです。
こちらはお出汁の代わりに使ったり、タンパク質にお豆腐を与えるときにそのままサラサラとふりかけて使っています。
アメリカではビーフやターキー、チキンのタンパク質系離乳食はとても豊富なのですが、お魚系がありません。
日本から持ち込みできるレトルト離乳食は検疫の関係でお魚系のみでしたのでとても役に立ちました。
また、日系スーパーが近くにあるようでしたら、そちらで鯛のお刺身が手に入ります。
骨なしなので離乳食を作るにはとても便利でした。
もう少し持ち込んでおけば良かったというものはこちらのフリーズドライの裏ごしおさかな。
割と早い段階でストックが尽きてしまったので多めに持ってくると安心です。
合わせて読みたい→【海外離乳食事情】赤ちゃん連れ海外旅行で日本から持って行きたいもの
アレルギー対策は早めに
上の子の時には、たまごを食べさせるのは生後7~8か月頃からと言われていました。
2019年にガイドラインが改訂され、アレルギー予防の観点から、生後5~6か月頃から卵黄を開始となったようです。
生後5か月で小児科にかかり、離乳食についての相談をしたところ、「卵はすぐに始めてOK。ピーナッツもね!」と言われました。
当時4歳だった上の子ですらピーナッツを避けてしまっていたのでこれにはビックリ。
「上のお子さん、ピーナッツまだなの!?ピーナッツバターを少量からでいいから今すぐに試して!」と怒られてしまいました…。
下の子用にはピーナッツを使ったスナックをパウダー状にすりおろして少量から試すように言われました。
!あくまでもうちの子を診察していただいた時の主治医の見解ですので、アメリカで離乳食を始める、アレルギー食品を試す時期などは主治医に相談してみてくださいね!
開始時期や量の他にも、万が一アレルギー反応が出た場合は病院が開いている時間帯が良い、などアドバイスをくださると思います。(アメリカはすぐに病院で診てもらえないことも多いので、開始時期や開始時間は重要になります)
本ブログの内容は「我が子の場合」です。
責任を取ることはできかねますので、参考程度にしていただくようお願い致します。
我が家の離乳食は日本とアメリカの両方を取り入れたハイブリット型
試行錯誤した結果、我が家ではアメリカの良いところ、日本の良いところ両方を取り入れた離乳食になりました。
アメリカの良いところ
→鉄分が豊富なオートミール、ライスシリアルを主食とする。
手作りにこだわらず、野菜類はパウチで完結して楽をする。
アメリカならではの様々な種類の野菜やフルーツを与えてみる。
日本の良いところ
→優しい味のものを食べさせる。
お魚もなるべく与える。
月齢に合わせた固さのものを与えて噛んで飲みこむことを覚えてもらう。
と、こんな風に基本的には日本でのやり方をベースにし、アメリカの良いところもたくさん取り入れるスタイルにしました。
助産師さん、栄養士さんによる離乳食講座を受けてみよう
離乳食のすすめ方に迷ってしまった方は、助産師さんや栄養士さんによる離乳食講座がオススメ。
アメリカ在住で日本の助産師資格や栄養士資格を持っている方が離乳食のワークショップを開催していることがあります。
私の場合は日本でお世話になった助産師さんがオンラインで有料の離乳食講座を開かれていたのでZoomで参加しました。
質問タイムなどもあり、疑問に思っていることなども聞けたのでとても良かったです。
このような講座がオンラインで日々開催されています。
便利な世の中になりましたね。
【まとめ】すすめ方に迷ったらプロに指導してもらおう!
離乳食についてはネット情報をだけでなく、お子様に合わせたプロの意見が必要になってくると思います。
私も二人目とは言え、空いた数年の間にかなりの情報が改訂されていることに驚きを隠せませんでした。
ネット情報は古くなっていることもあります。
離乳食のすすめ方や内容ついてはかかりつけ医に相談したり、ワークショップやオンライン講座などを見つけて参加してみてくださいね!
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