旅行やお仕事で飛行機に乗られる方はどんな服装をしていますか?
流行りに乗ったオシャレな服装?
目的地の季節に合わせてサマードレス?
「これから就活」リクルートスーツ?
飛行機に乗る人は様々な目的があり、その目的に合った服装をしているのではないでしょうか?
短距離フライトから長距離フライトまで様々ありますが、今回はどんなフライトでも機内で快適かつ安全に過ごせるオススメの服装をCA目線でご紹介したいと思います。
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快適に過ごすためには締め付けないゆったりとした服装がおすすめ
長いフライト、短いフライトに関わらずオススメしたいのは締め付けない素材の服。
長いフライトであればゆったりした服のほうがリラックスできますし、何より締め付けは体調が悪くなる可能性があります。
機内で体調不良者が出たときにまず最初に行うことは「衣服をゆるめること」
フライト中は同じ姿勢で長時間過ごすことになりますので、血行不良にならないような服装にすることで体調不良を回避することができます。
私がオススメしたいのは2000年代を風靡したパリス・ヒルトン。
彼女は「ジューシークチュール」のトラックスーツを着て空港に降り立ちました。
懐かしい!(絵が下手ですみません。わからない方はググってみてください)
暖かいし動きやすい、締め付けない。
足元は歩きやすそうなスニーカー。
これこそお手本のようなフライトスタイルでした。
羽織りものは軽いものが良い
機内での温度調整に持ってきてほしいものはカーディガンやジャケットなどの羽織りもの。
機内の温度は快適である温度設定にされていますが、人によっては暑いと感じたり、特に女性は寒いと感じたりすることが多いようです。
外資系の飛行機はかなり温度が低く設定されていますので羽織りものは必須。
薄手のカーディガンでは心もとない。
インナーダウンが暖かくてオススメです。
軽いので着ていても肩が凝りにくいところが◎です。
冬場にたまに長いお召し物を着て搭乗し、途中にひざ掛けにしてらっしゃる方もいるのですが、気づいたらずり落ちてしまい、通路を歩く人に踏まれている…なんて光景もよく見ます。
せっかくの素敵なコートが踏まれたり地面についてしまっているのはとても残念。
長いコートをお持ちの方は、丸めて膝の上に置いておいたり、上の物入れをご利用であればご自身の荷物の上に置いておくと良いと思います。
靴は緊急事態に備えてスニーカー一択
飛行機に緊急事態が起きた場合、手荷物は持たず、ハイヒールは脱ぎ捨て、着の身着のまま脱出することになります。
脱出スライドを破損させる恐れのあるヒールのある靴などを履いたままスライドを滑ることはできません。
ハイヒールを脱いだ後は当然裸足です。
脱出後にも飛行機の下から更に遠くに走って逃げる必要があり、裸足だと非常に危険。
走りにくい上に、脱出後に飛行機から離れる際、飛行機の部品や破片が落ちている道を走るとなるとさらなる怪我に繋がる危険性も。
なので私が飛行機に乗るときはスニーカー一択です。
フラットシューズを履くこともありますが、しっかりフィットした脱げにくいものにしています。
「これから南国にバケーション」な乗客の方はサンダルやビーサンで搭乗されることもしばしば。
実はこちらもオススメしません。
ビーサンは機内ではとても楽ですが、非常に脱げやすいですね。
先述したように、結局裸足になってしまい、足を怪我…なんてことになりかねないのです。
飛行機に乗るときは足をしっかりホールドしてくれる靴を選びましょう。
お子様の靴も同様に足を守ってくれる靴が安心です。
フライト中に靴を履き替えるのは?
可愛いヒールを履いてきて、機内で履き替えることは問題ないと思います。
ビジネスクラスではお客様がさらにリラックスできるようにふかふかのスリッパが用意されています。
もちろん、履くために。
航空業界で働いている人には聞き覚えがあるであろう「Critical Phase クリティカルフェーズ」。
日本語訳にすると重大な局面、とでも言いましょうか。
離陸時3分、着陸時8分の合計11分。
「Critical 11minutes」とも言われているこの時間。
航空機事故の約7割がこのクリティカルフェーズに発生していると言われています。
緊急事態には靴を履いている暇もありません。
スリッパのまま逃げると怪我に繋がりかねないのです。
この11分間だけを避けるのではなく、離陸してからフライトが安定し、機内サービスが始まる辺りでスリッパに履き替え、着陸前のアナウンスが流れたら家から履いてきたスニーカーなどに戻しておくことをオススメします。
超軽量な折りたたみできるシューズも販売されていますので、旅行用に持っていても良いかもしれませんね!
旅行中にヒールに歩くことに疲れてしまった、靴擦れを起こしてしまったときなどにも便利です。
子供も大人も「保育園スタイル」が安全で快適
保育園スタイルとは…危険性がなく、かつお部屋でもお外でも過ごしやすい服装のことです。
日本で制服がない保育園では、服装についての決まり事があります。
例えば以下のようなものは禁止にされている園が多いと思います。
・フード付きのもの(パーカーやフーディーなど首のところに紐がついているものなど)
・オーバーオールなどのつなぎ服
・ショートパンツ、短いスカート
・ロングスカート
保育園でNGとされている服装は危険であったり、着脱しにくいものになりますね。
お子様や女性はお手洗いに行くときにオーバーオールなんて着ていたらかなり大変。
ショートパンツや短いスカートは冷えの原因に。
長袖、長ズボンは火災の際に火傷から体を守る役目もしてくれます。
脱出時、短いスカートの方は正しい姿勢でスライドを滑り降りることができるでしょうか。
腕を肩の高さにあげ肩幅に広げます。足も肩幅ぐらいに広げ全身でコの字を作り、前傾姿勢で滑りおります。
私個人の意見ですが、ミニスカートは避けておいたほうが良いです。
パーカーなどのフード付きや紐がついている服は、緊急脱出の際にどこかに引っかかってしまう可能性があるから。
飛行機から降りる際、座席のアームレスト(肘掛け)に服やジーンズに付けているウォレットチェーンのようなものが引っかかって動けなくなってしまっている人を何度か見かけました。
これは緊急脱出の際にはかなり危険。
自分自身だけでなく、他の乗客の脱出も妨げてしまうことになるのです。
マキシスカートなどの長いスカートは暖かいし締め付けがないのでオススメのフライト服だと書かれているサイトもありますが、実は脱出の際に後ろの人にスカートを踏まれてしまったり、自分自身が踏んでしまい、こけてしまう可能性も。
脱出時でなくても、踏まれてしまっている光景を見たことがあります。
どうしても長いスカートが履きたい方は、スカートの中に締め付けを感じにくいレギンスなどを履いておくことをオススメします。
緊急脱出のときに長いスカートは脱ぎ捨てたほうがスライドは滑りやすいですし、動きやすい。
たくし上げても中がレギンスだと安心。
ルーズ過ぎる服装も避けたほうが良さそうです。
走って逃げるのには動きやすい服装であることも鉄則なのです。
そう。以上のことから飛行機に乗るときも
脱ぎ着がしやすく、安全性の高い服装=保育園スタイルを推奨しています。
実際に私が着ている服をご紹介
私が実際にフライトするときに着ている服はこちらです。
トップス – 冬はZARAなどで買ったゆったりめのスウェット。夏はTシャツ。
ボトムス – 夏も冬もルルレモンのジョガーパンツ。
靴 – スニーカー。靴下は冷えないように足首上まであるもの。
羽織りもの – 冬はパタゴニアのジャケット。夏はユニクロのウルトラライトダウンかカーディガン。
意識しているのはポケットが多めにあること。
ジャケットに2つ、パンツに2つです。
お手洗いに行くときに貴重品を入れておくこともできるし、緊急脱出は荷物は置いていくよう指示があるけど、ポケットに入っているものまでは何も言わないと思います。
財布やスマホを座席に残したままお手洗いに立つ方がいらっしゃいますが、非常に危険です!
お手洗いに立つときなどにはセキュリティポーチがあれば、貴重品を持って移動することができるので便利です!
特に海外旅行の際の盗難防止にも一役買いそうです。
私が飛行機に乗る服装はオシャレ度ゼロかもしれません。
が、自分が快適に過ごせるかつ安全を意識したスタイルがこちらになりました。
我が家には二人子どもがいるため、お世話しやすい服装一択です。フライト中はオシャレすることを諦めました。
私が履いているのはスポーツタイプのジョガーパンツですが、オシャレなものもあります。
ファーストクラスやビジネスクラスではさすがにパジャマのような服装では乗りづらいですよね。
きれいめタイプのジョガーなどを探してみてはいかがでしょう。
【まとめ】日本には快適でオシャレな服がたくさんある!
いかがでしたか?
元CAがオススメするのは、安全で快適な服装であること!
アメリカでは「快適な服装」というとスウェットなどのゆったり部屋着のような服が目立ちますが、日本には出先で着てもおかしくない素敵な洋服がたくさんあります。
これから飛行機を利用する予定のある方は安全で快適な服を探してみてはいかがでしょうか?
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