これから駐在帯同予定の方や既に駐在妻として現地に入られている皆さま、現地の言葉はどうされていますか?
受験英語のみでなんとかしている方、最初からバイリンガルな方、ESLに通ってアウトプットの場を作っている方、「英語が話せなくても生活できる」と開き直っている方など、様々な駐在妻を見てきました。
「駐在妻になったからにはESLに行かなければ!」と意気込んでいる方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、私がESLに通うまでの過程や実際に通ってみた感想をお伝えしたいと思います。
※この記事にはアフィリエイト記事を含みます
ESLとは?
ESLとはEngilish as a Second Languageの略称です。
英語を母語としない人が第二言語として英語を学ぶコースのことです。
移民が多いアメリカでは、言葉の壁から仕事に就けない人もたくさんいます。
そのような方をサポートするために運営されているESLも多く、教会や図書館、コミュニティーセンターなどで無料で開催されています。(※有料の場合もあります)
大学やコミカレ付属のものもあり、こちらもやはりノンネイティブの学生に向けて、英語力の補強のために開催されています。
近くのESLの探し方としてはGoogle検索で「ESL near me」とインプットするだけです。
クチコミや料金などを調べて自分に合ったESLを探してみてください。
なぜ私がESLに行ったのか
私が渡米したのは2020年、新型コロナウイルスのパンデミックの真っ最中でした。
ESLに行ってみたいと思っていましたが、当然クローズしており、再開時期は不明とのことでした。
それでもどうにか英語に慣れておきたかったので、「コミュニティカレッジ(コミカレ)」に入学してみることにしました。
コミュニティカレッジとは2年制のカレッジです。
関連記事はこちら→駐在妻がコミカレに通ってみた話
「は?」と思われた方もいるかもしれません。
「コミカレに入るならESLいらんやん」と。
そうですよね。
コミカレの英語コースは、セメスターが本格的に始まる前に英語での論文の書き方などを学ぶコースでした。
そのため全てオンラインで完結し、「英会話」を学ぶことはできなかったのです。
渡米前に始めたオンライン英会話(業界初!予約無しでレッスン回数無制限のオンライン英会話【ネイティブキャンプ】)は継続していましたが、対面で授業を受けたいのと、「日本人じゃないノンネイティブの友達が欲しい」私は、ESLに通うことを諦められず、2021年に対面でのESLクラス新規受付が再開された時にすぐに申し込みをしました。
恐怖!ESLへの申し込みは電話だった
ESLへの申し込みはまさかの電話でした。
私が一番苦手とする「英語での電話」
顔が見えない分、相手の言葉を拾いにくく、何度も聞き返して呆れられてしまうことに恐怖を抱えていました。
一応、メールフォームはあったのですが、待てど暮らせど返信が来ず、HPのチャットサポートで問い合わせても「ここに電話して」の一点張り。
このようにアメリカはメールフォームで問い合わせをしても返信があるまで死ぬほど待たされる、又は返信が永遠にないこともあります。
電話で申し込みor現地の窓口で直接申し込みしか方法がなく、勇気を振り絞って電話をしました。
その後の流れとしては「〇月〇日にプレースメンステスト→必要書類を持って行き入学」と説明を受けました。
必要書類は住所のわかるものと運転免許証(又はSSN)でした。
レベル分けテスト(Placement test)は日本人には簡単!?
レベル分けテストの日には他の申込者も数名来ていました。
私が通ったESLのレベル分けテストでは、リスニングとライティングテストのみで、リーディング(読解)はナシでした。
リスニングは渡されたヘッドフォンから音声が流れてきて、解答するというもの。
ライティングは自分の名前を書くレベルからちょっとした作文を書くものまでありました。
ライティングは日本で英語教育を受けた人ならほぼ満点をとれるのではないかというぐらい簡単なテストでした。
「なんでこんな簡単な問題が!?」と思うかもしれません。
しかしESLに来ている外国人(主にラテン系)の方の中にはそもそも読み書きができないといった人もいるのです。
識字率が高い日本人からは考えられないことかもしれません。
作文についてはトピックがあり、それについて書きました。
文字数は決まっておらず、真っ白のページに好きなだけ書いてねというスタイル。
私はYouTubeで丸暗記していたフレーズをアレンジしながら作文を書き、テストが終了して提出。
レベル1~6までのクラスがあり、私は見事にレベル6(Advanced)に振り分けられました。
クラスメイトは超多国籍
英語の読み書きが得意である日本人は自分が思っているレベルよりも高めのクラスに振り分けられることが多いようですね。
私が入ったレベル6のクラスメイトの内訳はこんな感じでした。
日本人 2名(私含む)
ブラジル人 1名
メキシコ人 2名
ハイチ人 1名
タイ人 1名
トルコ人 1名
韓国人 1名
ロシア人 2名
シリア人 1名
インターナショナルだー!
と言っても、レベル1~3辺りはほとんどメキシカンだったように思います。
休み時間の休憩ルームはスペイン語が飛び交っていて、とてもじゃないけど入っていけない雰囲気でした。
私が過去にオーストラリアで語学学校に通っていたときのクラスメイトは、ブラジル人と韓国人ばかりだったのでこのクラスメイトの多国籍さに驚きました。
シリアの方は色々あってアメリカに流れついてきたとお話されていたし、日本人の方は恐らく70代ぐらいのマダム、ロシア人のふたりはいつもロシア語で話していた。
この光景を見て、「やっぱりESLに来てよかった!」と思えたぐらいにエキサイティングな空間でした。
この時期はまだ日本はコロナ禍。
日本人駐在員がアメリカにほとんど入ってこなくなっていた時期でもありましたので、ESLにも日本人が私とこのマダムだけだったのも幸いでした。
日本人がたくさんいたらいたで、色々気を使っていたのかなと思います。
ESLでは喋ったもん勝ち
私は過去の反省点を活かし、今回のESLでは喋りまくろうと思いました。
前述した語学学校では、典型的な日本人の私は授業中は必死にノートを取り、自分からはあまり発言せず、先生から名指しされたときのみ発言。
超受け身な日本人生徒でした。
空気を読まずに、英文法が間違っていてもガンガン発言しているブラジル人たちを「なんなんだ、この人たちは。空気読めよ」と思っていたぐらいです。(性格悪ぅ)
ガンガン発言していたブラジル人たちの語学力(英会話力)はどんどん上がっていき、私はというと大して上達せずに、ペーパーテストの点数だけでコースを修了してしまいました。
このことから、今回のESLでは「先生にさされなくても、言いたいことがあれば(多少空気を読んだ後に)発言する!」と決めていました。
おかげでしっかりと授業に参加した気分になれたし、何より自分の意見を言うことの大切さを学びました。
このクラスにいたメキシコ人、ブラジル人、ロシア人、ハイチ人の生徒たちは、自分の意見をどんどん発信していました。
誰が正しい、正しくないではなく、「自分の意見を言う」ことに意義があったように感じます。
休憩時間も積極的に絡んでいく
私が通っていたESLは午前9時~12時までのクラスでした。
間に休憩時間があるのですが、そこでも積極的にクラスメイトに話しかけることにしました。
仲良くなれたのは、タイ人と韓国人とトルコ人の女性たち。
(アジア系って安心するよね)
タイ人と韓国人の女の子は「何度も日本に行ったことがあるよ!一蘭のラーメン最高だよね」などとたくさん日本の良いところを話題にしてくれました。
「日本語を喋りたくないから日本人とは絡まん!」と謎の鉄壁のガードをしている人もいますが、私は日本人のマダムとも色々お話させてもらいました。
様々な世代の人と出会えるのもESLの良いところでした。
ESLに通えない方はオンラインで学習!
お子様の世話をしたり、自家用車がなかったりとESLに通えない方もいらっしゃると思います。
そのような方にはオンライン英会話がオススメ。
私が渡米前に始めたネイティブキャンプは月額6,480円で1日何度でもレッスン受け放題なところが決め手となりました。
小さな子供がいる私は予約時間に合わせてレッスンを受けることが難しく、「予約なしでレッスンOK」というシステムもとても有難かったです。
スキマ時間に英会話を始めたい方にとてもオススメ。
私は1日平均2レッスン、多い時には4レッスン程受けていました。
私はアメリカに来てからネイティブ講師受け放題のプランにしました!
無料トライアルが7日間あります。
【まとめ】結局ESLには行くべき?
コミカレと並行してESLに通っていた私は毎日の課題をこなすことに必死でしたが、行って良かったと思えますし、今でもまた行きたいぐらいです。
行くべきかと言われると、オンラインで勉強できるのならそれでも良いように思います。
しかし私のように「新しく人と出会いたい!色んな国の文化に触れてみたい!」と思っている方には行っても損はないと言えるでしょう。
但しESLの先生やクラスメイトの質にはバラつきがあります。
モチベーションの低いクラスメイトの中でだと自分のモチベーションも下げられてしまうことも。
ESLを探すときは、周囲からクチコミを聞いたり実際の雰囲気を見に行ってみることも良いかもしれません。
友人にESLに聞かれて、私が「〇〇のESL楽しかったよー!」とオススメしてみても、実際に通い始めた友人には合わなかったようですぐに辞めてしまったケースもあります。
通ってみないとわからないこともある!
ESLに通うことを迷われている方は、とりあえず申し込みをしてみることから始めてみてはいかがでしょう?
コメント