「こどもと一緒に飛行機に乗るにはどこの座席が良いだろう?」
「なるべく周りに迷惑をかけない座席を選びたい…」
などなど、お子様がいるご家族の飛行機の座席選びは頭を悩ますポイントではあります。
アメリカ駐在の身である我々ですが、一時帰国や旅行も含めて何度も子供連れでのフライトを経験しました。
基本的にはエコノミークラスに乗っているのですが、プレミアムエコノミーやビジネスにも搭乗した経験があります。
この記事では、私の体験談と感想を交えながら、最適な座席についてもご紹介したいと思います。「私ならここに座る!」というおすすめの座席も合わせてお届けしますので、ぜひ参考にしてください。
フライト中の状況はお子様の年齢や人数、性格にもよることは重々承知しておりますが、ご参考までにお読みいただけると幸いです。
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座席の選び方【0歳児がいる場合】
1歳に満たない赤ちゃん連れである場合はバシネット席が優勝。
我が家も下の子が半年に満たないときに長距離のフライト(約12時間)をしたときはバシネットを取り付けられる席を選びました。
他にもバシネットを必要とされる家族がいる可能性がありますので、早めの予約が吉。
かと言って駐在などでしたら会社の都合で移動日が決められる可能性もあるので必ずバシネット席が取れるとは限りませんよね。
ダメ元でカウンターで要望を伝えてみると、バシネット席を指定されている赤ちゃん連れでないお客様に交渉していただけることもあるそうです。
但し乗客には拒否権があります。他の席より高いお金を払って足元の広い席を購入されているので、譲ってくれる可能性はかなり低いです。
前方の座席のメリット
足元が広いのでゆったりと過ごせることやバシネットが使用できること
デメリット
最前列の座席は足元に荷物が置けないことだよ!
例えば4人家族で3-4-3シートの機材で運航されているフライトを予約した場合。
バシネットが設置できるのは真ん中の4席ある場所になります。
基本的には乳児は膝の上。2歳以上の子供は自席に着席することになります。
ここを3席とることが一般的だとは思いますが、予算が許せば4席取ってしまうと1席を荷物置き場することもできます。
何度も立ち上がり、オーバーヘッドコンパートメント(上の物入れ)から荷物を出し入れするのは至難の業ではないでしょうか。
但し荷物を置くために使用することは不可としている航空会社もありますので、事前に確認が必要です。
我が家は外資系の航空会社を利用したときに離着陸時に荷物を置くことはできないと言われたことがあります。日系ではシートベルトで固定していればOKと言われました
日本国内、アメリカ国内でも飛んでいる小さな飛行機の場合は、基本的には座席は通路を挟んで2列ずつか3列ずつです。
座席が必要な子供2人がいる4人家族の場合通路を挟んで横並びに座るか、前後に分かれて座ることになります。
家族があまりに遠く離れてしまうと何かと不便なこともありますので、事前に座席指定することはマストです。
座席の購入が必要な2歳以上の子供がいる場合
結論から言うと、座席が必要な子供がいる場合も最前列が良いと思います。
「トイレの近くなのでオムツ交換に立ち上がりやすい」「後方座席は乗客が少ない場合も多いので騒いでしまった場合も気を使わなくて良い」などなど、お子様連れは割と一番後ろの座席を選ぶことが多いように思います。
航空会社のカウンターでも、座席指定をされていない家族連れは後方座席にアサインすることが多いです。が…
元CAの私は、経験上後方座席はあまり得意ではありません。
理由以下の通りです
・トイレ周辺は人の行き来が激しい
・トイレ待ちの人がうろうろしているので、落ち着かない(赤ちゃんがいると授乳しにくい)
・トイレからのニオイが気になる
・トイレの扉の開閉音が意外と響いてゆっくりと眠れない(音で起きてしまう)
このような理由から、私は基本的に前の方の席を選ぶようにしています。後ろしか空席がなかったとしても、トイレに一番近い場所は避けています。
正直、オムツ交換に行くのにトイレが近かろうが遠かろうがあまり気にならないかなと思います。
ぜひ予約したいけども、最前列は最も人気のある座席。
すぐに予約で埋まってしまうことも事実。
子供がいると足元の広い非常口付近の座席を取ることもできませんので、早めの予約が必須となります。
【各クラスの体験談】子供連れにはクラスはプレミアムエコノミーが最高だった
我が家のフライト経験は主にエコノミークラスで、全ての座席が同じクラスのLCCも多いですが、たまにプレミアムエコノミーも利用します。ビジネスクラスでの旅行は人生で2回だけ。
それぞれの座席クラスでの体験談を詳しくご紹介したいと思います。
ビジネスクラス
子供が1歳数か月のときにビジネスクラスでロングフライトを経験。
大人ひとりでは十分に感じられた座席の広さも、子供がひとりいると大違いです。
フルフラットのシートで体を細長くして眠ることになり、1歳児だった子供は寝相も悪く、結局一睡もできませんでした。
ビジネスクラスの食事はエコノミーのそれとは違い、豪華です。
お刺身やステーキがプラスチックの器ではなくきちんとした食器で提供されます。
が、子供がいたらゆっくり食べられない。
隙を見て食事を口に入れていましたが、食べた気になれませんでした…。
せっかくだからビジネスクラスの食事はゆっくり楽しみたいですよね。
周りは子供連れで乗っている人はおらず、「騒いだらどうしよう」「ウロウロし始めてしまったらどうしよう」と終始ドキドキしていました。
(予め周りに声をかけておいたので、皆さん優しかったです)
子連れの場合のビジネスクラスの最大の難点は2歳以上の子供はひとりで座らなければならないことです。
飛行機によっては座席が個室のように仕切られており、子供の様子が見えにくいことも
シートベルト着用サインが消えていれば近くに行ってあげることも可能ですが、揺れるゾーンの飛行中や、離着陸時にはしっかりとシートベルトをして座っていなければなりません。
航空会社によってはこれができないお子様とそのご家族には座席を移動してもらうこともあるようです。
5,6歳以上など、ある程度映画でも観ながらひとりで座っていられる年齢になれば良いかもしれませんが、未就学児はキツイのかな、と思いました。(きちんと乗れているお子様もいらっしゃいます!)
お子様がビジネスクラスにひとりで着席した場合、酸素マスクが必要な緊急時や乱気流が起こったときに、親がすぐに助けに向かえないのが最大の難点。
小さなお子様は酸素マスクの着用方法がわからない可能性がありますよね。
酸素マスクのチューブは長さに限りがあるので親御さんが装着した状態で助けに行くことは難しい。
もちろん、乗務員が手助けすることはできますが、それは緊急事態がある程度おさまってから。
酸素が足りない状況が長く続くと非常に危険です。
以上のことから、小さいお子様連れでのビジネスクラスは厳しいものがあるのではないかと考えます。
エコノミークラス
エコノミークラスは皆様のご想像通りのエコノミークラスだと思います。
狭い、前後の圧迫感がすごい、体の可動域が狭くなる、少し大きくなった子供の足が前方座席に届いて蹴ってしまう、などなど。
エコノミークラスのメリットとしては、価格と、周りも子連れが多いことから周囲への気遣いが少し減ります。
食事もザ・機内食ですが、チャイルドミールがある航空会社もありますのでご安心ください。(予め確認が必要です)
基本的にはエコノミークラスを利用している我が家ですが、これと言って大きなトラブルもなく、狭くて子供の世話がしにくいといった点以外は値段相応の座席だと思っています。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミーは下の子が生まれてから初めて利用しました。
十分な広さに加え、家族4人で横並びに座ることができたので子どもの世話がしやすかったのが良かったポイント。
下の子は1歳だったので座席は必要としていませんでしたが、1席購入して乗りました。
非常に賭けにはなりますが、4席横並びの真ん中のシートを3席だけとって、残り1席は「神様、どうか誰も来ませんように」と祈ることもできると思います。
しかしロングフライトを快適に過ごすためには予算が許せば1席購入しておくのが安心だと思いました。
座席間はスペースが広い上にエコノミークラスにはないフットレストやレッグレストがついています。
5歳の子供も足が前に届かないぐらい広いスペースだったので、前方座席をキックしてしまう心配もありませんでした。
ビジネスクラスほど周りに気を使わないところも◎
プレエコは子供が乗っている率も高めです。
ひとつ難点を言えば、座席のアームレスト(ひじ掛け)は上にあがらないタイプであること。
↑JAL公式ホームページより プレエコの座席例
エコノミークラスではひじ掛けをあげて、子供を膝枕して眠ることもできたのですが、
プレミアムエコノミーではアームレストが壁のようになっており(画像参照)、子供が親にもたれかかりにくい状況になりました。
そのようなデメリットはありましたが、長時間のフライトであれば予算が許せばプレエコを取るとお子様も快適に過ごせ、親も楽に過ごせると思います。
【まとめ】さぁチケットを取って快適な座席を予約しよう!
この記事では子供連れで飛行機に乗るときにおすすめしたい座席をご紹介しました。
飛行機で指定したい座席は、家族の形や年齢などによって選ぶ座席は変わってくるでしょう。
飛行機には各クラス、メリットとデメリットがあります。
皆様のご家族の状況に合わせて飛行機のクラス及び座席選びをしてみてくださいね!
子連れフライトは大変なことも多いですが、永遠ではありません。
目的地に到着すれば終わりです!
その時間は長く感じられるかもしれませんが、このtipsが少しでも皆様のお役に立てますように。
Have a nice flight!
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